一年ぶりに恩人の墓参りに行きました。
彼女とは30年近く前、息子の小学校の担任と保護者としての出会いでした。
息子が小学校1年の時、私の、息子への言動に疑問を持たれ、フィードバック。
アドラー心理学の子育て本を何冊か貸して下さいました。
その本を読み、私の子育てが根本から間違っていた事に気付き、余りの衝撃に一晩涙が止まりませんでした。
以来、私はアドラー心理学を徹底的に学び、子ども達との関係、対人関係を理解し、人生を変える事を決意。
女性が大好物の夫(笑)と離婚を決め、専業主婦から仕事を始め、経済的に自立。
離婚に激しく抵抗する夫から長い時間かけて、やっと離婚届にサインを貰い、晴れて(?)母子家庭となりました。
そこに至る迄の9年間、私の人生で一番苦しい時期を彼女は寄り添い、励まし、共に涙を流してくれた人でした。
8年前、彼女は癌でこの世を去りました。
亡くなってから1年後の命日、彼女に会いたいと思いました。
会えないとわかっていて、でも会いたくて…。
就寝時、電気を消したら天井で「バシン、バシン!」音がします。
「彼女が出た?」
恐る恐る電気を点けたら、天井の電灯カバーに虫が何度も体当たり。
「あぁ、虫かー。」
殺虫剤を吹きかけようと思いました。
「ちょっと待てよ。」
我が家はマンション7階なので虫は滅多に来ないのです。
何の虫か見ようと椅子の上に立ち、見てみたら
何と、てんとう虫🐞
「おぉ!彼女が会いに来てくれた!」
嬉しくてしばらく眺め、満足して眠りにつきました。
翌朝、てんとう虫🐞は姿を消していました。
以来、毎年、命日の度に天井を眺めますが、そんな都合良く出てきてくれません。
もうその形では出てこないと諦めていました。
先日、何気なく天井を見たら虫。
「もしかして?」椅子の上に立って見たら、てんとう虫🐞
「ん?今日は?」
カレンダーを見たら彼女の命日!
すっかり忘れていました。
慌てて彼女の墓参りに行きました。
墓参り当日は風が強く、墓前で線香に火を点けようとするも、何度やってもライターの火が風で消されます。
「ねぇ、火を点けて!」彼女にお願いしました。
突然、風が止み、線香に火がつきました。
天国からの合図、こちらからの要望、わかりやすくて面白いです。
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